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[Windows] ホットデスク環境で DisplayLink ディスプレイ・プロファイルを利用する

Setting up and using DisplayLink based docking stations with the Dock Management Tool for Hot Desking.

Written by Product Owners

Last published at: April 22nd, 2022


ホットデスク環境と「DisplayLink ディスプレイ・プロファイル」に関する概要は、こちらの関連記事を参照してください。

この記事では、Plugable 社製の DisplayLink ベースのドッキングステーションと、DisplayLink 社が提供する管理ツールを利用して、ホットデスク環境を構築・管理する手法をご紹介しています。

注:Plugable 社は、この企業用ホットデスク環境の利用について技術的なサポートは行っていません。導入に必要な包括的な情報は、DisplayLink 社のウェブサイト(英語)を参照してください。


下記にディスプレイプロファイルをプログラムするために必要な手順について説明します。

a. 技術要件:

下記の要件を満たした機器が必要になります。

  • Windows 11、10、8.1 (最新のアップデートを適用していること)
    • macOS、Android、Chrome OS、Linux では使用できません。
  • その PC への管理者権限(DisplayLink ドッキングステーションの設定をするため)
  • 下記の DisplayLink チップセットが採用されている Plugable 機器 
    • DL-3xxx
    • DL-5xxx
    • DL-6xxx
  • ドッキングステーション経由で接続するモニタ
  • 「ドック管理ツール(DockManagementTool.exe)」を導入した PC


1. 「ドック管理ツール(DockManagementTool.exe)」 をセットアップ

ホットデスクの構成用に特化したデバイス・ドライバ・パッケージ「DisplayLink USB Graphics Software for Windows with Hot Desking(Windows ホットデスク用デバイス・ドライバ)」が、DisplayLink(親会社 Synaptics 社)のウェブサイト、「Corporate Installers for Windows(企業用 Windows インストーラ)」セクションからダウンロードできます。

このパッケージ内にある管理用アプリケーション(DockManagementTool.exe)を使用して、ディスプレイ・プロファイルを保存または更新します。コマンドプロンプト画面で管理者権限で実行する必要があります。この手順は、管理用の 1 台の PC 上で実行するだけで構いません。

  1. 最新の「DisplayLink USB Graphics Software for Windows with Hot Desking 」 を上記のリンクよりダウンロードし解凍する
  2. 解凍したフォルダー内の「Hot Desk Layout Provisioning」フォルダー下にある「DcokManagementTool.exe」を、PC の C:\Windows\System32\System32に移動(またはコピー)する
    • 注:このシステム・フォルダーにアクセスするには管理者権限の認証を要求されます。

2. ディスプレイ・プロファイルをドッキングステーションに保存

管理用 PC に DisplayLink ベースのドッキングステーションを接続し、ドッキングステーションにモニターを接続します。「ディスプレイ設定」パネルを開き、「ホットデスク」で使用したい構成でモニターの物理的な位置を正しく設定します。(この構成が「ディスプレイ・プロファイル」に保存されます。)

下記の手順でこの構成プロファイルを、接続されている DisplayLink ベースのドッキングステーションへ保存します。この操作は、DisplayLink ベースのドッキングステーションに接続されたモニターではなく、システムに直接接続されたモニター(例:ノート PC 本体のディスプレイ)などで行ってください。

  1. Windows キー」をクリック
  2. CMD」と入力して、コマンドプロンプトを検索
  3. 右側の「管理者として実行」をクリック
  4. コマンドプロンプト・ウィンドウが開いたら、下記のコマンドを実行
    • DockManagementTool.exe -layout store

コマンドが実行されると、ドッキングステーションに接続されたモニターは一度切断され、再度接続されます。コマンドプロンプト・ウィンドウには「Operation successful(操作完了)」のメッセージが表示されます。この表示により、ディスプレイ・プロファイルがドッキングステーションに保存されたことが確認できます。

もしディスプレイ・プロファイルを更新したいときは、上記のコマンドを再実行すれば新しい構成情報が上書きされます。

3.  ホットデスクを利用する各 PC に、ディスプレイ・プロファイル環境をセットアップ

この「ディスプレイ・プロファイル」を使用するには、利用する PC 側に「DisplayLink USB Graphics Software for Windows with Hot Desking(Windows ホットデスク用デバイス・ドライバ)」が導入されていなければなりません。(通常の DisplayLink デバイス・ドライバを導入する必要はありません。)

PC に通常版の DisplayLink デバイス・ドライバがすでに導入されていないことを確認し、もし導入されている場合には予めアンインストールしてください。他の DisplayLink デバイス・ドライバーが導入された環境では、この別バージョンのドライバが正しく導入されないことがあります。

既存デバイス・ドライバのアンインストール作業を行った場合は、必ず一度システムを再起動してから、ホットデスク版のドライバ・パッケージを導入してください。

ホットデスクで使用する PC 側にこのホットデスク版ドライバが導入されたあとで、ホットデスク環境の DisplayLink ドッキングステーションに PC を接続します。PC はドッキングステーション側に保存された「ディスプレイ・プロファイル」を自動的に取得し、正しいデスクトップ設定でモニターを表示します。


b. 既知の問題

この「ディスプレイ・プロファイル」設定を正しく行っても、ホットデスク環境を使用する Windows PC の一部ではディスプレイ設定が自動化されないことがあります。このような場合は、ユーザーは通常の場合と同じように、手動でディスプレイ設定を行わなければなりません。

もしディスプレイ設定機能が働かない場合でも、ドッキングステーションに保存されている「ディスプレイ・プロファイル」内容や、ドッキングステーション自身の機能には影響ありません。