注意:ここに書かれた情報は、Thunderbolt 3 ケーブルに当てはまりますが、Thunderbolt 4 ケーブルには当てはまらないことがあります。
Thunderbolt 3 システムとドッキングステーションなどの周辺機器を接続する場合、Plugable 社の製品に同梱されているケーブルよりも長いケーブルを使用する必要が生じることがあります。しかし、何らかの理由で 製品に同梱されているケーブル以外を使用するときには、非常に重要な注意点があります。
Thunderbolt 3 の技術仕様上、40 Gbps データ転送速度をサポートする「パッシブ」タイプの Thunderbolt 3 ケーブルは、現状では 80cm までの長さに制限されています。これは、40 Gbps という超高速データ転送時のデータ品質低下を防ぐためです。一方、20 Gbps データ転送速度までの「パッシブ」ケーブルは、最大 2m まであり、Plugable 社もこれを販売していますが、20 Gbps では帯域幅の制限により通常の Thunderbolt 3 ドッキングステーションがサポートしている 2 台の 4K モニターを接続することができず、1 台までに制限されてしまいます。
これ以上の長さで、かつ 40 Gbps をサポートするケーブルは「アクティブ」ケーブルでなければりません。
Plugable 社はこのような「アクティブ Thunderbolt 3 ケーブル」を販売していませんが、他社は 2m までの「アクティブ」ケーブルを提供しています。Thunderbolt 3 ホストシステムと、Thunderbolt 3 ドッキングステーションを接続する際、もし 80cm より長いケーブルを使いたければ、理論上このような他社の「アクティブ」ケーブルを利用することができます。
一方、Thunderbolt 3 非対応の USB-C ポートが搭載されたシステムにドッキングステーション、周辺機器を接続する場合は、Thunderbolt 3 ケーブルを使う必要は特にありません。その代わりに、より長い USB 3.1 Gen 2(USB3.2)、10 Gbps データ転送速度に対応したケーブルを使用できます。ただし、この場合でも最長で 2m までのケーブルを使うことをお勧めします。
しかし USB-C ケーブルは対応転送速度や充電対応などに様々なバリエーションが存在しており、ドッキングステーションの接続にどれを使えばいいのか、判断するのは難しいかもしれません。このような時には、USB-C ホストおよび機器に必要な機能や転送速度に対応していることが確実な「パッシブ Thunderbolt 3 ケーブル」を、あえて使用することもできます。(例:Plugable Thunderbolt 3 20Gbps ケーブル、パッシブタイプ:TBT3-20G2M)
この時の注意点としては、USB-C システムや周辺機器では「パッシブ Thunderbolt 3 ケーブル」を使ってください。「アクティブ」タイプのケーブルは、USB 3.x などに対して後方互換性がなく、USB-C ドッキングステーションで使用することはできません。
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