注)ここでは、Windows 10 の場合を説明しています。
現在の HDD および SSD ドライブには、ドライブの状況を自己診断する際の標準規格である SMART機能が含まれています。SMART データはデータ損失が発生する前に、ドライブの故障や摩耗の兆候を示すことができ、また、ドライブ自体の温度センサーを含むドライブの健康状態を監視するために使用することができます。
CrystalDiskInfo グラフィックツールを使用する
CrystalDiskInfo は、WindowsでドライブのSMARTデータを表示するためのサードパーティ製ユーティリティです。ZIPファイルをダウンロードして解凍することで、インストールせずに実行することもできますし、他のアプリケーションのようにインストールすることもできます。こちらからダウンロードしてください。
CrystalDiskInfo のバージョン 8.12.6 以上は、下記の Plugable 社製品で使用できます。
- Plugable USB C NVMe SSD ケース(USBC-NVME)
- USB-C SATA Vertical Dock(日本販売終了、USBC-SATA-V)
- Plugable USB-C SATA 変換ケーブル(USBC-SATA24)
ダウンロードした ZIP ファイルを解凍した後、「DiskInfo64.exe」を右クリックして「管理者として実行」を選択すると、ドライブから SMART データを読み取るために必要な管理者権限でアプリケーションを起動できます。
smartctl コマンドを使用する
smartctl コマンドは、Windows または Linux 用に smartmontools スイートにより提供されており、ダウンロードしてインストールすることができます。現在の安定して使用できるバージョンは、2020年12月30日にリリースされた 7.2 です。Fedora 34 であれば DNF を通じて最新版を入手できます。一方、現在(2021年8月) Ubuntu 20.04 LTS と CentOS 8 用には古いバージョンしか提供されておらず、このバージョンでは、Plugale 社のすべてのストレージ製品をサポートしていない点にご注意ください。最新のデイリービルドはこちらからダウンロードできます。デイリービルドは最新のソースコードからビルドされており、7.2 リリースでは利用できなかった新しいチップセットのサポートも含まれています。
Smartmontools バージョン 7.2 およびそれ以降は、下記の Plugable 社製品で使用できます。
- Plugable USB C NVMe SSD ケース(USBC-NVME)
- USB-C SATA Vertical Dock(日本販売終了、USBC-SATA-V)
- Plugable USB-C SATA 変換ケーブル(USBC-SATA24)
導入と実行の手順
- smartmontools-7.2-1.win32-setup.exe をダウンロードし、ファイルを右クリックして「管理者として実行」を選択してインストールを開始してください。 画面の指示に従ってインストールを完了します。
- ターミナルを開き、スタートメニューで右クリックし、ポップアップメニューから「Windows PowerShell(Admin)」を選択します。
- 表示可能なドライブをリストするためには、次のコマンドを実行します`smartctl --scan`
- ドライブのSMARTデータをすべて出力するには次のコマンドを実行します。ここで「/dev/sdn」は、読み取りたいドライブのスキャン出力の最初の列です。 `smartctl --all /dev/sdn`
- オプションとして、次のようにするとデスクトップ上のファイルに出力することもできます。 `smartctl --all /dev/sdn > $env:USERPROFILE\Desktop\smartdata.txt
「Open failed, Error=5」というエラーが表示される場合は、Windows PowerShell が管理者として実行されていない可能性がありますので確認してください。