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[Windows] DisplayLink 技術を使用したホットデスク環境

Written by Sachiko K

Last published at: April 22nd, 2022


1. ホットデスク環境とは

ホットデスクとは、「同じデスクを、異なる人が異なる時間帯に使用するワークスペース」環境のことです。

多くの人が在宅勤務を経験する時期を経て、企業ではコワーキングやフレキシブル・ワークステーションの導入が進んでいます。共用ディスプレイやドッキングステーションのあるスペース、つまりホットデスク環境を一定数確保し設置しておき、各社員は自身に提供されたラップトップを持参して、好きな席を選びケーブルを接続するだけで、簡単に仕事を開始できるようになりました。企業側は、常駐するわけではない社員のための固定的なスペースを用意する必要がなくなり、諸費用を削減することができます。

課題:

通常、ノート PC に初めて外部モニタが接続されると、Windows は内蔵ディスプレイ(ノート PC 付属のモニタに表示された情報)をその外部モニターに「複製」します。これはディスプレイ通常、これはこのモードが「ディスプレイ設定」内の既定値になってるからですが、実際には多くのユーザーは追加ディスプレイを「拡張」モードで使用するために設置しています。したがって Windows のディスプレイ設定内でこの規定値を手動で変更する必要があります。

これは、ホットデスク環境においては悩ましい問題です。ユーザーがこれまで自分が使ったことのないホットデスクにノート PC を接続するたびに、この設定を自分で変更しなければならないからです。

実はこの課題は、DisplayLink 技術を使用した製品を使用するとシンプルに解消することができます。Plugable UD-3900H ドッキングステーションなどのグラフィック製品では、このような外部接続モニタの構成情報を「ディスプレイ・プロファイル」として保存できるため、そのドッキングステーションに初めての Windows ノート PC が接続された場合でも、予め保存された物理的な構成を自動的に把握することができるからです。 この機能を利用すれば、ユーザーのディスプレイ設定をし直す手間や時間を節約することができます。


2. DisplayLink ディスプレイ・プロファイルとは

DisplayLink ドッキングステーションに保存されている「DisplayLink ディスプレイ・プロファイル」は、そのノート PC が初めてそのドッキングステーションに接続されたときに自動的に読み込まれます。次回接続したときのために、読み込まれた設定を変更して再保存しておくこともできます。

このようにしておけば、ユーザーは新しいデスクに移動するたびにディスプレイ設定を変更する必要がなくなります。何らかの理由でホットデスク側の物理的なモニター構成や設置場所が変わった場合でも、プロファイルを変更することが可能です。

このような「ディスプレイ・プロファイル」は、「ドッキングステーション管理ツール(the Dock Management Tool)」を使って作成および管理できます。ホットデスクを管理する必要のある企業 IT 部門によって利用され、一般家庭などの環境では使用されません。このツールの使い方の詳細が知りたい方は、こちらの記事を参照してください。


3. PC システム要件:

  • Windows 10、8.1
  • 最新の DisplayLink ホットデスク用パッケージ(デバイス・ドライバ)を導入


4. 利用可能な Plugable 製品

  • DisplayLink DL-3xxx チップセットを使用したドッキングステーション:UD-3900、UD-3900H など
  • DisplayLink DL-6xxx チップセットを使用したドッキングステーション:UD-6950、UD-6950U、UD-6950UE など


上記の情報についてご質問がある場合は、Plugable サポート nihongo@plugable.com までお問い合わせください。