概要
Apple 社のシリコン M3 CPU チップ搭載の MacBook Air と MacBook Pro システムに Sonoma 14.6 アップデート以上を導入すると、クラムシェルモードで 2 台の外部モニタを接続できるようになります(これまでは 1 台までに制限されていました)。
この記事では、この「クラムシェルモードの MacBook システムに 2 台の外部モニタを接続する手順を説明します。
システム要件
下記の条件を満たしたシステムとデバイスが必要です。
- Apple M3 チップ搭載の MacBook Air または MacBook Pro
- M3 MacBook Air では macOS Sonoma 14.3 以上、M3 MacBook Proでは macOS Sonoma 14.6 以上
- HDMI、DisplayPort、または USB-C 入力ポートを備えたモニタ
- 有線または無線のキーボードとマウス
- MacBook システム用の電源アダプタまたは充電器
- 該当 Mac システムへ給電するのに充分な電力に対応する PD 充電器や、PD ホスト充電機能を備えたドッキングステーションを使用することも可能
クラムシェルモードで外部モニタ 2 台を接続する手順
1. 外部キーボードとモニタを接続(有線または無線)
- 有線接続タイプを使用する場合には、直接 Mac システムに接続するか、USB ハブやドッキングステーションなどを介して接続する
- 無線タイプの場合は、正しくペアリングができており期待通りに機能することを確認する
- 電源アダプタまたはそれに準ずる電源供給機器を接続する(例:ホスト充電対応可能な PD パススルーハブや USB-C ドッキングステーションなど)
2. 外部モニタを接続
- 1 台目の外部モニタを接続し、正しく表示できていることを確認する
- MacBook システムをクラムシェルにする(ディスプレイを閉じる)
- 2 台目の外部モニタを接続する
- 両方のモニタの電源が入り、入力ソースが正しく選択されていることを確認する
3. ディスプレイ設定の構成
- 「システム設定」を開く
- 「ディスプレイ」を選択する
- リストされた 2 台の外部モニタのアイコンを、ドラッグ&ドロップして物理的に背値するのと同じように配置する
- 必要に応じて解像度、リフレッシュレート、その他の設定を行う
4. ディスプレイ設定の確認
- MacBook の蓋を閉じた状態で、2 台の外部モニタが正しく表示できていることを確認する
問題判別のヒント
- 外部モニタに何も表示されない: 一度 MacBook システムの蓋を開いて接続を再確認する
- クラムシェルにすると MacBook がスリープしてしまう:MacBook システムに、電源が接続されていることを確認する(クラムシェルモードでは外部電源が必須のため)
- 表示パフォーマンスが悪い:表示のラグやパフォーマンスの低下がみられる場合には、外部モニタの解像度やリフレッシュレートを下げて症状が改善するかをチェックする
Plugable 社製 Thunderbolt ドッキングステーションの利用
クラムシェルモードで外部モニタを 2 台接続する場合には、Plugable 社が提供している Thunderbolt ドッキングステーションを利用すると便利です。外部モニタだけでなく、追加の USB pオート、音声入出力ポート、有線イーサネット・ポートなどが提供され、複数のデバイスを 1 本の Thunderbolt ケーブルで接続できます。
もしこの記事についてご質問等がある場合には、Plugable 技術サポート nihongo@plugable.com までお問い合わせください。