自分の PC システムが MST(マルチストリーム・トランスポート) 対応かどうかは、どうすればわかるのですか?

Last Update: August 16th, 2022
Article ID: 1423613


MST(マルチストリーム・トランスポート: Multi-Stream Transport)は DisplayPort 1.2 以降の機能の一機能です。MST に対応していれば、1 つの DisplayPort からデイジーチェーン接続により複数の外部モニタを表示することができます。

PC システムで「DisplayPort 代替モード対応の USB-C ポート」を搭載しているモデルの場合、DP 1.2 以上に対応しています。この DP 1.2 代替モードは、多くの場合 2 台までの外部モニタ接続ができます。


A. MST で接続可能なモニタ台数と解像度

自分の使用している PC システムが MST 対応かどうかを知るためには、その DisplayPort または USB-C ポートがどのバージョンの DisplayPort に対応しているかを、「技術仕様書」などによって確認する必要があります。

  • DisplayPort 1.2: MST 機能により、1080p 解像度までのモニタを 2 台接続可能
  • DisplayPort 1.4: MST 機能により、2K 解像度までのモニタを 2 台接続可能
  • DisplayPort 1.4、DSC 1.2 対応:MST機能により、4K@60Hz モニタ 1 台、4K@30Hz モニタ 1 台の計 2 台接続可能

もし技術仕様書などからでは情報が得られない場合は、PC システムの製造元の技術サポート等に問い合わせてください。


B. DSCとは

DSC(ディスプレイストリーム圧縮:Display Stream Compression)  は、VESA(ビデオ・エレクトロニクス規格協会) が策定した圧縮技術で、設定した圧縮率で安定した圧縮結果が得られます。この技術を使用すると、高いビデオ帯域幅の信号伝送ができます。

DSC バージョン 1.2 は、超高解像度ディスプレイのデータ圧縮を高品質で実装し、HDR(High Dynamic Range)にも対応しています。


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