USB 機器の「セルフパワー」「バスパワー」とは

Last Update: June 10th, 2021
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バスパワー USB 機器:駆動のための電力が、接続された PC の USB ポートから供給されるタイプ

セルフパワー USB 機器:駆動のための電力が、製品付属の AC 電源アダプターから供給されるタイプ

USB ポートはデータ転送のためのものですが、同時に微細な電力をデバイス側へ供給することができます。これは設計当初、マウスやキーボードなどの「低電力 USB 機器」を電源なしで駆動することを想定したものでした。標準で、USB 2.0 は最大 0.5A、USB 3.0 は最大 0.9A までの電力を供給できます。

しかし、これらの「USB ポート側から供給される電力」は、USB ハブや外部ハードディスクなど「高電力 USB 機器」を駆動するためには、充分でないことがあります。このような高電力を消費する機器は、USB ポート(システム)から供給される電力を使う「バスパワー」ではなく、それ自身の AC 電源アダプターを併用する「セルフパワー」であることが多いです。

現在販売されている多くの USB ハブは、セルフパワーでもバスパワーでも機能することができるよう設計されています。しかし、たとえバスパワーでも機能するよう設計されていても、システムにそれ以外の周辺機器が同時に接続されたりシステムがバッテリー駆動状態となると、システムからの合計電力を外部接続の複数デバイスで分け合うこととなり、結果として電力供給不足が起こることがあります。

もし電力不足が断続的に起こると、USB 機器は突然切断されることがあります。もしこれが USB 外部接続ハードディスクなどで起こると、最悪の場合データ消失が起こりえます。

従って、購入した USB 機器に専用の AC 電源アダプターが付属してきた場合は、たとえその機器がセルフパワーに対応しているとしても、常に電源を機器に接続しておくことを強くお勧めします。

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